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データセンターの停止、ローリーが6か月で可決——メンフィスは xAI を念頭に置いた採決を乱闘の末に再び延期

地元の反発が、1つの施設への反対から、自治体ごとの「いったん止める」決定に変わりつつある

田中 誠一|2026.10.08|6分|更新: 2026.10.08

ローリー市議会が、大規模データセンターの6か月の停止を可決したと報じられた。同じ週、メンフィス市議会では、xAI の拠点を念頭に置いた停止の採決が、抗議と殴り合いで途中で打ち切られ、また延びたという。データセンターへの地元の抵抗は、自治体が次々に停止を決める形になり始めている。

Key Points

データセンターの停止、ローリーが6か月で可決——メンフィスは xAI を念頭に置いた採決を乱闘の末に再び延期

データセンターへの地元の反発が、新しい段階に入った。ノースカロライナ州ローリーの市議会が、大規模データセンターの新設を6か月止める案を可決したと、Axios と CBS17 が報じた。同じ週、テネシー州メンフィスの市議会でも停止の採決が予定されていた。こちらは xAI の拠点が念頭にあるとされるが、抗議と殴り合いで会議が途中で打ち切られ、採決はまた先に延びたと伝えられている。片方は可決し、片方は混乱で延びた。結果は違うが、どちらの議会も「まず止める」ことを議題にしていた点は同じである。

この記事は報道をもとにしており、議会の議事録や採決の記録などの一次情報はまだ確認していない。数字と経緯は、出典の報道の範囲で書く。

メンフィス:xAI を念頭に置いた採決が、乱闘で打ち切られた

Action News 5(10月6日)によれば、メンフィス市議会で予定されていたデータセンターの停止の採決は、傍聴席の抗議と殴り合いのために途中で終わった。Fox News も、議会が混乱に陥り、採決が延びたと伝えている。報道では、延期はこれが初めてではないとされる。

メンフィスは、xAI の大型の計算拠点を受け入れた街である。停止の案は条文の上では一般的な規則の形をとっているが、地元の議論は事実上 xAI を中心に回っていると報じられている。すでに稼働している拠点の拡張や関連施設を、停止で止められるのか。それとも新しく来る事業者だけが対象になるのか。この線引きこそが、賛成派と反対派がぶつかる点だとみられる。会議が採決の前に壊れたことで、その線引きは決まらないまま持ち越された。

次の採決の日程や、案の細かな条文(期間、対象となる規模、例外)は、今回確かめられた報道の範囲でははっきりしない。続報で確かめる必要がある。

ローリー:6か月止めて、その間に土地利用の規則を書き直す

ローリーは、混乱なく停止を可決したと報じられている。Axios の見出しにあるとおり、停止は AI 時代に合わせた土地利用の規則の見直しと一組になっている。6か月のあいだ大規模なデータセンターの新しい申請を受け付けず、その間に電力、水、騒音、立地をどう扱うかの規則を整える。報道からは、そういう構図が読み取れる。

ここで大事なのは、停止がデータセンターを禁じるものではないことだ。今の規則がハイパースケールの施設を想定していないので、条件を決めるまで時間を稼ぐ、という形をとっている。反対運動が施設そのものに反対票を投じるより、議会にとってはずっと通しやすい。しかも、事業者に対する交渉の材料としてはより強く効く。「大規模」をどう定めるか(電力の規模か、床面積か)と採決の票数は、今回確認できた範囲では特定できていない。

周りの自治体へ連鎖する停止

メンフィスとローリーは、孤立した例ではない。人間不要新聞が追っている範囲だけでも、ノースカロライナ州シャーロット、サウスカロライナ州ボーフォート郡でデータセンターをめぐる採決が続いており、バージニア州ラウドン郡は10月20日に採決を控えている。ニューメキシコ州の Project Jupiter は10月19日に公聴会があり、11月23日が期限になっている。いずれも結果はまだ出ていない。

この流れの中で、ローリーの可決には特別な意味がある。同じ州のシャーロットにとって、そのまま使える前例になるからだ。条文の形と期間(6か月)が一度通れば、隣の自治体は議論を一から始めなくてよい。停止は、ある自治体から周りの自治体へ、型として写し取られていく。

計算資源の側から見た意味

フロンティアラボとハイパースケーラーは、電力の契約と土地の確保を数年先まで積み上げている。その計画にとって、自治体の6か月の停止は小さくない。6か月そのものが問題なのではない。停止の後に来る新しい規則が、電力の自前調達、水の使用、税の取り決めなどの条件を後から付け加えうる点が重い。メンフィスのように、すでにある拠点が議論の中心になる場合には、拡張の計画そのものが地元の政治の中で決まることになる。

ここまでの地元の反発は、施設ごとの抗議や訴訟という形をとることが多かった。今週の2つの議会は、それが自治体の正式な手続きとしての停止に変わりつつあることを示している。メンフィスの次の採決の日程と条文、ローリーの規則の見直しの中身、そして10月20日のラウドン郡の採決が、この連鎖がどこまで広がるかを測る次の材料になる。

風刺画: データセンターの停止、ローリーが6か月で可決——メンフィスは xAI を念頭に置いた採決を乱闘の末に再び延期

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