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米国キャンプ予約システムに大きな変化:Yosemite予約制廃止で混乱拡大、QRコード決済システムも導入進む

2026年夏シーズンから複数の国立公園で予約システム変更、自然へのアクセス方式が転換期

沢渡 潤|2026.05.27|9|更新: 2026.05.27

Yosemite国立公園が2026年夏から時限予約制を廃止し、Memorial Dayウィークエンドで大混雑が発生。同年3月の訪問者数は前年同月比45%増の225,817人を記録。一方、地方キャンプ場ではQRコード決済システムの導入が進展。

Key Points

Business Impact

人気の国立公園は予約なしでは大混雑必至のため、穴場の地方キャンプ場や平日利用にシフトする戦略が有効。新QRコード決済システム導入施設では深夜到着でも予約可能になる。

a rack of servers in a server room
Changes to Yosemite's reservation system lead to 'chaos' in park over holiday weekend
出典: ABC7 Los Angeles

Yosemite国立公園の予約制廃止による大混雑

Yosemite国立公園は2026年から時限入園予約システムを廃止し、Memorial Dayウィークエンドに深刻な混雑状況を記録した。USA Todayによると、同公園の2026年3月の訪問者数は225,817人と、前年同月の155,758人から45%の大幅増となった。4月は303,860人で前年の297,621人とほぼ横ばいだったが、これは夏のピーク時期前の数値であり、2025年7月には616,000人を超える訪問者を記録している。

Self-service payment system planned at Houssiere Park, fairgrounds - American Press
出典: American Press

国立公園局は2月に、Yosemite、Arches、Glacierの各国立公園について、2025年の交通・駐車データの分析結果を踏まえ、シーズン全体での予約要求は最も効果的なアプローチではないと発表していた。しかし、ABC7 Los Angelesの報道では、環境保護団体Central Sierra Environmental Resource CenterのJohn Buckley事務局長が「車両数や人数に制限がないと、公園が圧倒される」と警告している。

地方キャンプ場におけるQRコード決済システムの導入

Jeff Davis Police Juryは2026年5月22日に、Houssiere ParkとFairgroundsでQRコードを使用した新しい予約・決済システムの導入を承認した。American Pressによると、このシステムによりキャンプ利用者は携帯電話でQRコードをスキャンし、対面サポートなしでキャンプサイトを予約・決済できるようになる。

Fairgrounds CommitteeのChad Woods委員長は「第三者ベンダーと連携し、Fairgroundsおよび将来的にはHoussiere Parkでの携帯電話QRコードシステムによる予約・決済の実装を推進する」と説明している。計画では、Houssiere Parkでテント3-4台の小型RV対応、Fairgroundsでは水道・電気付きの40のRVキャンプスペースを短期レンタル向けに設置する予定だ。Parish AdministratorのBen Boudreauxは「ロデオイベントが増加しており、夜遅くに到着して生活設備を接続したい人がいる場合、鍵を開けに行く実際の仕組みがない」と導入理由を説明している。

Recreation.govシステムを継続する施設の運営状況

一方で、従来の予約システムを継続している施設も存在する。Augusta Chronicleによると、Ridge Road Campgroundは69の電気・水道付きキャンプサイトを有し、Recreation.govを通じた予約システムで運営を継続している。2026年のキャンプシーズンは9月13日まで実施され、J. Strom Thurmond Project Officeへの問い合わせは800-533-3478または864-333-1100で対応している。

同施設では安全対策も重視されており、Corps湖および河川プロジェクトでの溺水事故の主要原因が指定外エリアでの泳泳であることから、オープンウォーターでの活動時にはライフジャケット着用を推奨している。この継続的な予約システム運用は、管理された環境でのキャンプ体験を求める利用者にとって重要な選択肢となっている。

予約システム変更の環境・アクセス面での影響

予約システムの変更は環境保護と公共アクセスの両面で議論を呼んでいる。San Francisco Chronicleによると、Yosemiteは過去数年間、パンデミック期間中に始まり2024年と2025年に復活した何らかの予約システムを使用していた。予約制のない2023年シーズンでは深刻な交通渋滞が発生していたという。

2025年のYosemiteは8月までに約290万回の訪問を記録し、2024年同期間から7%増加して近年で最も忙しいシーズンの一つとなった。環境保護advocates は以前のシステムが群衆をより効果的に制御していたと主張している。Central Sierra Environmental Resource CenterのBuckley事務局長は「最良のアクセシビリティとは、車両数が駐車場の収容能力や道路の容量とバランスが取れた管理された公園環境の下で実現される」と述べている。

今後の混雑対策と利用者への提案

Yosemite Conservancyは混雑回避のため、早朝到着、平日利用、バス交通の利用を推奨している。現在の交通状況についてはynptrafficを33331にテキストすることで最新情報を取得できる。一部の以前は予約に反対していた訪問者も、現在はその価値を認めている。あるキャンプ愛好家は「インフラや従業員が、このすべての交通量を処理するだけの十分な容量がない」とコメントしており、数週間前の予約要求への不満から考えを変えている。

この変化は観光収入には有利かもしれないが、公園環境への害を懸念する声もある。「これらは地球上で最も保護された場所であり、遊園地のように管理することはできない」という批判も上がっている。しかし国立公園局は「予約システムは価値ある管理ツールの一つだが、データは来シーズンにはシーズン全体の予約要求が最も効果的なアプローチではないことを示している」として、最繁忙期の限定的な交通制御に依存しながら公共アクセスを拡大する方針を示している。

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