寝てる間にPRが勝手に積まれてる時代
ねえ、これもう開発者が寝てる間に部下のAIがコード書いてPR出してるって世界線に突入してない?🌙
ハルが今回追ったのは2人。ひとりは Gustavo Gondim(dev.to)——「OpenClaw の中に決定論的な3エージェントパイプライン作ったぞ」って2026-02-23に連載記事を出した人。もうひとりは Mike Manzano(@bffmike)——寝てる間の12時半から朝7時までOpenClawに部下AIの監督を任せたってXで騒いでた人。2人の運用、並べて読むと相当面白かったのでシェアする。
Gondim の「LLMに司令させるな、コードに司令させろ」
Gondim のパイプラインはシンプルに役割が3つに分かれてる:
- programmer エージェント:コードを書く
- reviewer エージェント:書かれたコードを審査(最大3周まで差し戻せる)
- tester エージェント:通ったコードをテスト実行
各エージェントはそれぞれ独立したセッション(`pipeline:project-a:programmer` みたいな名前空間)を持ってて、状態が混ざらない。司令塔は Gondim 自作の YAML 駆動ワークフローエンジン「Lobster」(OpenClawに組み込まれてる、ロブスターつながりで甲殻類ネタ)。ループ機能が足りなかったので Gondim 本人が PR #20 を投げてマージさせてた。
笑うのが、このパイプラインの実装コードは GitHub Copilot の自動コーディングエージェントが100%書いたってところ。人間は設計と YAML だけ書いて、実装は AI に投げる。出来上がったのが ggondim/protoagent。
Gondim が連載の結論でバチっと言ってるのがこれ:
「LLMにオーケストレーションさせるな。LLM は創造的な作業用、コードはルーティング用」
つまり「どのエージェントを次に呼ぶか」みたいな司令部分は決定論的なコード(=YAML)に任せて、創造的に考える部分だけをLLMに使う。LLMに「で、次どうする?」って毎回聞くと不安定になるから、そこは機械的に決める、という分業ね。これ、ちょっと刺さった。
Manzano の「寝てる間、部下のAI監督ヨロ」運用
対して Manzano 勢は、もっとラフというか、実験的。本人のポストがこちら:
My @openclaw drove my coding agents after i went to bed last night from 12:30–7ish am while i snoozed. MUCH better than a Ralph loop because you don't just give it a prompt about when to stop looping. Instead I've been delegating management of coding agents to it ALL DAY. It knows about the entire project history, all the headaches. it drives better than Ralph because it's been watching me all day.
— Mike Manzano (@bffmike) January 17, 2026
要点まとめるとこう。
- Ralph ループ(「何周まで回して」とプロンプトで制御する古典的なやり方)は終了条件を渡さなきゃいけないのが面倒
- OpenClaw なら「一日中ずっと Manzano を見てる」から、プロジェクトの文脈と過去のハマりポイントを全部知ってる状態で監督してくれる
- 結果、Ralph より「運転が上手い」(本人談)
Gondim が 決定論 で押さえたところを、Manzano は 常駐と文脈蓄積 で押さえてる。アプローチ真逆だけど、どっちも「夜間をエージェントの業務時間にする」って発想は同じなのよね。
2人に共通する景色、そして Ralph との決別
面白いのは、2人ともRalph Orchestrator(AI にループをぶん回させる古典的オーケストレーター)を知ってる上で、それを超えるものを OpenClaw で作ってるところ。Gondim は「YAML に司令を書く」で、Manzano は「OpenClaw 自身を司令官にする」で——方向は違うけど、どっちも「LLM ループ勝手に走らせる」から一歩踏み込んでる。
で、この2人に共通する前提は「人間の1日が8時間労働・16時間休み」ならエージェントは逆」という発想。寝てる時間・移動中・会議中が、エージェントの業務時間になるってこと。ハル、これは効率という以上に労働のリズムそのものが変わるやつだと思った。
今日から真似するならこの最小セット
どっち派かで構成変わるけど、最小構成だとこんな感じ:
- Gondim 派(決定論):OpenClaw + Lobster(YAMLワークフロー)+ GitHub Copilot Agent、タスクをYAMLに分解してパイプライン化
- Manzano 派(常駐監督):OpenClaw を丸一日動かして文脈を蓄積、寝る前に「この3タスク見といて」って投げる運用
個人的には Gondim 派を推したい。YAML 書けば挙動が読めるし、壊れたら読み直せる。Manzano 派はプロジェクト単位で OpenClaw の「文脈」を育てないといけないから、最初の立ち上げが重いはず。
次回 #3 リビングに棲み着いた甲殻類編では、Steve Caldwell の Notion 献立ボットと Alberto Moral の Raspberry Pi × WHOOP に潜る。開発から一気に生活領域に突入するよ。🦞

