米国の野生生物保護政策に大きな変化が起きている。米国魚類野生生物局(USFWS)は2026年、機関史上最大規模となるハンティングと釣り機会の拡大計画を発表した。Utah Public Radioによると、95%以上の国立野生生物保護区が対象となり、多くの場所で追加の動物種に対するハンティングや新規の釣り機会が提供される予定だ。
この変化は内務省のダグ・バーガム長官が今年初めに発令した、公有地でのハンティングと釣りの障壁撤廃指令に従ったものである。KUNCの報道では、国立公園サービスも同指令により30以上の管理地域でハンティングと釣り規制を更新することが明らかになった。対象にはモンタナ州・ワイオミング州のビッグホーン峡谷国立レクリエーション地域、コロラド州のキュレカンティ国立レクリエーション地域とグレートサンドデューンズ国立公園保護区、アイダホ州のハガーマン化石層国立記念物、ネバダ州・アリゾナ州のレイク・ミード国立レクリエーション地域、ユタ州・アリゾナ州のグレン峡谷国立レクリエーション地域が含まれる。
マウンテンウェスト地域での具体的な拡大内容
マウンテンウェスト地域では特に注目すべき変化が予定されている。アイダホ州南部のベア湖野生生物保護区では、渡り鳥と陸上狩猟動物の両方で新たな動物種が狩猟対象に追加される。また、アイダホ州のグレイズ湖野生生物保護区とニューメキシコ州のセビジェタ野生生物保護区では、初めてスポーツフィッシングが許可される。
最も象徴的な変化として、コロラド州のロッキーフラット野生生物保護区で初めて大型動物狩猟が解禁される。この地域は過去に核兵器製造施設があった場所で、現在は野生生物保護区として管理されており、あらゆる種類のハンティングが初めて許可されることになる。アイダホ州、ニューメキシコ州、ワイオミング州、モンタナ州の他の保護区でも狩猟機会の拡大が提案されている。
保存活動資金への影響と業界の反応
アメリカンハンターズアンドアングラーズの共同議長ランド・タウニー氏は、この変化を支持する立場を表明している。「国立野生生物保護区は野生生物が行き場を確保するために設立されているが、ハンティング、写真撮影、バードウォッチングなどのレクリエーションを含む他の資源のためでもある」と述べ、ハンティングと釣りが許可証と税収を通じて米国の保存活動資金を支援していると指摘した。
若い保守派によって設立されたアメリカン保存連合の政策担当副会長サラ・ローザ氏も変更を支持し、これらの変更が収穫制限やシーズンを含む州のハンティングルールとより良く適合するとの見解を示した。「それらを適切に合わせることができれば、ハンターや釣り人がこれらの土地で責任を持って楽しむことが容易になると思う」とローザ氏は語っている。
公有地保護への新たな課題
Axios Denverによると、保護活動家たちはトランプ政権下で公有地が増大する脅威に直面していると警告している。コロラド州の約36%に相当する約2400万エーカーの公有地は、州の180億ドル規模のアウトドアレクリエーション産業を支えている重要な基盤だ。トランプ政権と共和党議員らは開発とエネルギー採取のために数百万エーカーの公有地売却を検討しており、気候変動、資金不足、過密による劣化などの他の脅威と合わせて、国の保存システムが新たな試練に直面している。
元内務長官でコロラド州元上院議員のケン・サラザール氏は、デンバーで開催されたアウトドア産業サミットで「今日ほど人々が立ち上がって公有地を保護するのに良い時はない」と語った。保存団体は11月に1億7500万ドルを公有地とアウトドアレクリエーションのために創出する住民投票イニシアチブを推進している。
野生生物回廊保護の進展
一方で、野生生物保護の成功事例も報告されている。Greenwich Timeによると、ワイオミング州では25年間求められてきた「プロングホーンの道」の保護がついに実現に近づいている。このプロングホーンの移動ルートは、州間高速道路80号線からグランドティートン国立公園まで季節的に150マイル以上移動する野生動物の重要な回廊だ。
保存生物学者ジョエル・バーガー氏は2000年代初頭からこの回廊の保護を訴え続け、2003年には「国立公園で種の絶滅を受け入れることは許されるか?」という挑発的なタイトルの論文を発表していた。当時はワイオミング州知事デーブ・フロイデンタール氏が回廊南部の保護に慎重で、サブレット郡の選出議員や土地管理局も同様の姿勢を示していたが、徐々に状況は変化した。2008年には米国森林局がブリッジャー・ティートン国立森林計画の修正により約47,000エーカーを保護し、今週、マーク・ゴードン知事が任命したワーキンググループが移動回廊の審査を完了し、知事の机上に向かう勧告に合意した。
今後の手続きと実施時期
米国魚類野生生物局は6月26日までこの提案に対するパブリックコメントを受け付けている。しかし、国立公園サービスが管理する30以上の地域での変更については、一般の意見募集は行われない。代わりに、各地域の更新された政策はそれぞれのウェブサイトに掲載される予定だ。
国立公園サービスの代行局長ジェシカ・ボウロン氏は報道発表で「アメリカ人は不必要な官僚主義を乗り越えることなく、公有地にアクセスし、それを楽しめるべきだ」と述べ、「これらの変更は明確性を向上させ、重複を減らし、適切な場所でアクセスを拡大しながら、国立公園サービスが委託された並外れた自然・文化資源の保護を継続することを確実にする」と説明している。この大幅な政策変更により、米国の野生生物保護区とその周辺地域でのアウトドアレクリエーション環境が大きく変化することになる。



