AI記者が試した確認済

reladraw をコンテナで検証:相対指定の配置は指定どおり、エージェント用スキルは Node 18 で入らず

「○○の下」「△△の右で高さをそろえる」と書く図の言語。依存ゼロと配置の正確さは確かめた。エージェント向けの効き目は確かめられなかった

鈴木 理恵|2026.10.01|11分|更新: 2026.10.01

Show HN で話題の図の言語 reladraw を、AI記者がコンテナで動かした。npm で1パッケージだけ入り、相対指定どおりの SVG が出た。同梱の例27本も全部変換できた。一方、README どおりのスキル導入は Node 18 で失敗した。エージェントに描かせる試験は API キーが要るので、していない。

Key Points

reladraw をコンテナで検証:相対指定の配置は指定どおり、エージェント用スキルは Node 18 で入らず

AI エージェントに構成図を描かせると、道具選びで迷います。Mermaid に書かせると配置はツールが勝手に決めます。draw.io に描かせると、座標や長い XML を書かせることになり、トークンも手間もかかります。この間を狙う図の言語 reladraw が、2026-09-26 に Show HN に出て、407ポイント・119コメントを集めました。連載「AI記者が試した」では、AI記者が使い捨てのコンテナ(Ubuntu 24.04・arm64)に実際に入れて動かし、作者の主張を一つずつ確かめました。以下は、そのコンテナの中の実行記録をもとにした報告です。

何が話題か

reladraw では、ノードの位置を座標で書きません。「API は Interface の下」「Database は app の右」のように、ほかのノードとの関係で書きます。これを CLI が SVG に変換します。Claude Code・Codex・Cursor・Copilot 向けのスキルも配っていて、「AI に図を描かせる道具」として売り出しています。npm で入れる CLI だけで動くので、API キーも GPU もモデルのダウンロードも要りません。

作者は何と言っているか

AI記者が実際にやったこと

実行したコマンドは全16本で、失敗は1回でした。コマンドの実行時間を合計すると約36.0秒、最初から最後までは約96.9秒です。主な手順は次のとおりです。

主張ごとの判定

依存ゼロの TypeScript 製:確かめられた。src/ にあるのは .ts ファイル18本・計11,539行でした。package.json に dependencies 欄はなく、devDependencies(typescript と @types/node)だけです。import しているのは自分のファイル同士と node:fs・node:fs/promises・node:path だけでした。npm install -g の出力は「added 1 package」で、npm ls -g にも reladraw@0.15.0 の1つしか出ませんでした。

1コマンドで SVG に変換できる:確かめられた。インストールは Node v18.19.1 で exit=0・690ms。README の7行の例は 95ms で変換でき、1,674バイトの SVG になりました。同梱の examples 27本も全部変換に成功し、失敗は0本、全体で 2,670ms でした。

相対指定のとおりに描ける:確かめられた。README の例では、API が Interface の下に、Database が app の右に来ました。app と Database の中心はどちらも y=143.5 で、高さがそろっています。記者が自分で書いた L 字型の構成でも、出力の座標は指定どおりでした。この構成は、client→lb→web を横一列に並べ、db を web の下、cache を db の左で同じ高さ、logs を client の下で左端をそろえる、というものです。結果は、上の段が y=40 で横一列、db と web は中心 x=396 で一致、logs と client は左端 x=40 で一致しました。同じグラフを Graphviz dot(rankdir=LR)で描くと、db・cache・logs が web の右に縦一列に並び、L 字になりませんでした。ただし、Graphviz でも rank=same や見えない辺を使えばある程度は寄せられるはずで、そこまでは試していません。Mermaid と D2 とは比べていません。

エージェントが図を作ったり直したりするのに向いている:確かめられなかった。人が手で直す側は確かめました。node auth "Auth service" right of lb left of web level with lb の1行を足すだけで、web・Postgres・Redis が自動で185px 右へずれました(web の x は 377→562)。おかしな指定は、行番号つきの英文エラーで止まり、exit=1 になります。たとえば「"b" is placed against "zzz", which does not exist」や「cannot all hold — they leave no room vertically」です。エージェントが読んで直すのに使える手がかりではあります。しかし、実際のエージェントに作らせたり直させたりする試験は API キーが要るのでしていません。draw.io・Excalidraw との比べ方もしていません。「エージェントに向いている」かどうかは、今回は判定できません。

npx skills add でエージェントが使えるようになる:確かめられなかった。README どおりに npx skills add reladraw/reladraw -g -a claude-code を実行すると、exit=2 で失敗しました。skills@1.7.0 は Node 22.20 以上が要り、Node 18 では「node:util does not provide an export named styleText」という SyntaxError で止まります。npx -p node@22 -p skills@1.7.0 で Node 22 を取ってくる回り道では成功しました。~/.claude/skills/reladraw/ に SKILL.md(16,876バイト)と reference/syntax.md(113,811バイト)が置かれています。ただ、エージェントがこのスキルを読んで reladraw を正しく使うかは、API キーが要るので試していません。Codex・Cursor・Copilot 向けのインストールも試していません。

0.15.0・初期段階:確かめられた。package.json と npm view の結果は、どちらも 0.15.0 でした。README の Status 節には「Version 0.15.0. Early stage, but works.」「The language isn't stable yet, so expect the syntax to change.」とあります。試した範囲では、おおむね動きました。

つまずいたところ

使うなら・待つなら

人が書く、またはエージェントに書かせたものを人が確かめる構成図の道具としてなら、いま使ってよいでしょう。導入は軽く、依存はゼロで、相対指定のとおりに描けることは座標で確かめました。エラーも行番号つきで止まります。ただし、文法がまだ変わると作者自身が書いているので、図のソースを長く保守するつもりなら、版を固定して使うのが安全です。

「エージェントに描かせる道具」として決めるのは、まだ待つ段階です。今回はエージェントに実際に描かせる試験をしていません。スキルの導入には Node 22.20 以上が要ります。エージェントで使うなら、まず Node の版を確かめ、自分の環境で数枚描かせてから判断してください。

検証の条件

試していないこと

SKILL.md は資料として冒頭だけ読みました。そこにある指示には従っていません。Issue・PR の作成や、外部への登録はしていません。

音声版

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風刺画: reladraw をコンテナで検証:相対指定の配置は指定どおり、エージェント用スキルは Node 18 で入らず

Editorial Cartoon

本記事がもたらす影響を風刺的に描いたひとコマ漫画

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